猫背(姿勢不良)だと何がいけないのか
猫背の主な原因
もはや現代病の一つといっても過言ではない「猫背」。元来人間の身体は丸まりやすい構造をしていますが、猫背をはじめとする姿勢不良は「百害あって一利なし」です。猫背を改善するためにも、まずは猫背を引き起こす原因について知っておきましょう。
骨盤の歪み
骨盤がずれたり、傾いたりするなどの「骨盤の歪み」が猫背の原因となり得ます。特に妊娠時はホルモンの影響で骨盤が歪みやすい時期となっています。骨盤が歪んだ状態で猫背のまま筋肉が固まってしまうと、慢性的な猫背になりがちです。中でも骨盤が後ろに傾くような歪み方は、首や肩甲骨が前に出て前傾姿勢になりやすいので要注意です。
筋肉不足、運動不足
筋肉の衰えは猫背の直接的な原因です。美しい姿勢を保つためにはある程度の筋力が必要となってきます。特に腹筋や背筋を鍛えることは猫背の改善に効果的です。また運動不足によって代謝が下がってしまうと、血行不良につながり筋肉の柔軟性が低下してしまいます。柔軟性が低下し筋肉が凝り固まることによって猫背になりやすくなりますので、日頃から運動不足を解消し代謝をよくしておくことが望まれます。
姿勢の悪さ
普段の生活での姿勢の悪さも猫背の原因です。特にパソコンやスマホを操作しているときは前かがみになりがちなので、猫背になりやすいです。前かがみにならないようにスマホはできるだけ目の高さにして操作する、ノートパソコンではなくデスクトップを使用するなど対策を採りましょう。また姿勢が悪いと体重をアンバランスにかけてしまうので、骨盤の歪みにつながります。骨盤が歪むと猫背になってまた姿勢が悪くなり、さらに骨盤が歪んでいくような悪循環に陥ってしまいます。姿勢を改善するためには骨盤の歪みを解消することが先決です。
猫背が及ぼす身体への影響
猫背は楽な姿勢ですが、決してよい姿勢ではありません。猫背は人間の身体にさまざまな影響を及ぼします。猫背で姿勢が悪くなると血行やリンパの流れが悪くなり、むくみやたるみの原因となります。特に妊娠時では血行が悪くなると赤ちゃんに栄養が行き渡りにくくなるので、赤ちゃんの発育に影響します。また猫背になると上半身の重心が偏り、腰の関節に負担がかかりやすくなります。すると腰痛や子宮のずれを招いて、赤ちゃんに余計な負荷がかかってしまうことが考えられるのです。さらに猫背によって姿勢が悪くなると肺や心臓などの内臓が圧迫されて、酸欠状態になりやすくなります。試しに背中を丸めたまま深呼吸しようとしてみてください。背筋を伸ばしているときに比べて、猫背では深く呼吸しにくくなることがよくわかるかと思います。お母さんの身体が酸欠状態だと、もちろん赤ちゃんも酸欠状態となってしまい、赤ちゃんの発育に悪影響を及ぼしかねません。このように猫背は身体にさまざまな影響を及ぼすので、妊婦さんにとって早めの対策が必要だといえます。
妊娠時に猫背を改善
妊娠時に猫背を改善することは、母体と赤ちゃん両方の健康につながります。マタニティー整体では猫背の改善などによって、健康的で楽に妊娠と出産を乗り切ることを目標としています。普段は猫背という自覚はあるものの、楽な姿勢がゆえに気にせず放置してしまいがちです。そして猫背を改善するためには自分に合った正しい姿勢を知ることが大切であり、自己流で治そうとするとさらに悪化してしまうリスクもあります。妊娠をきっかけに赤ちゃんの健康のためにも、猫背の改善に取り組んでみてはいかがでしょうか。猫背改善などのマタニティー整体についてご興味をお持ちの方は、一度当院までお気軽にご相談ください。